7月9日(火) 朝倉台自主防災会が桜井東中学校防災講演会のお手伝いをしてきました。

7月9日、午前9時からの桜井東中学校の避難訓練に合わせて、体育館において防災講演会が開かれました。

今回のテーマは『避難所の景色を変える!災害関連誌を防ぐ取り組み』と題して大阪八尾市の段ボール会社社長水谷嘉浩氏が、自身が見聞きした災害避難所での体験談を交えて生徒達に講演しました。

午前9時に地震発生避難のマイク放送が入りますと生徒達が続々と体育館に集まります。

先生方の指導で員数点呼がされます。

全員が集まると教頭先生から、水谷社長、朝倉台自主防災会の坂口幹彦副会長、堂本太道役員リーダーが紹介されました。お二人とも県の安全・安心まちづくりアドバイザーとして登録されておられます。

 

まず、第1部の水谷社長の講演です。パソコンとプロジェクターを使い東日本大震災、熊本大地震、西日本豪雨での各避難場所の状態が紹介され、避難所での震災関連死がいかに多かったかを生徒達に分かりやすく講演されていました。

また、海外の避難所の紹介をして日本の避難所と比較されて、「ヨーロッパでは避難所で誰も死なさない」との、その行き届いた設備、ケア体制を紹介されますと子ども達からため息が漏れていました。

まだまだ日本は先進国とは言いがたいお粗末さです。

その熱のこもった講演に坂口副会長達も熱心に聞き入っておられました。

水谷社長の「皆さん、なぜ日本の避難所、特に体育館ではブルーシートが敷かれているかわかりますか?」の質問が印象的でした。

答えは『体育館の床を傷めないように』だそうです。管理者は避難者より体育館の床の方が心配のようです。

また、エコノミック症候群でお亡くなりになる方の統計では圧倒的に40代主婦の方が多いそうです。丁度話を聞いている生徒達のお母さん世代です。

そういった避難所での劣悪な環境を改善するために「ダンボールベット」を開発したと仰っていました。

そして第2部では実際にダンボールベットの組み立ての実習です。坂口副会長らが朝倉台で保管している「暖段はこベット」を用意してくださいました。

水谷社長も組み立て方を指導します。

先生方も生徒に混じって組み立てです。

坂口副会長も、ダンボールベットはベットとしての機能の他に遮蔽板を立ててプライバシーを守ることや、ベット下の箱が衣類や小物を入れる私物箱ともなることなど生徒達に説明されていました。

そして、生徒達に「お~い、みんなベットに乗れ~」と声をかけ、いかにベットが頑丈かの体験もさせていました。

堂本チームも耐荷重実験です。最初は怖がっていた生徒達も意外に頑丈なことに驚いていました。

こうして1時間半の講演会&ダンボールベット組み立て実習でしたが、こうした体験がもしもの時に生きると思います。

 

 

2019年07月09日